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SRS(性別再適合手術)について-前半-SRSとは?
日本では一般的には「性転換手術」といわれておりますが、英語圏では、最近はsex-change surgeryとはいわず、SRS(sex reassignment surgery)という名前が一般的に使われているそうです。これは、sex・reassignment・surgeryの略で、sexが「性別」、reassignmentが「再割り当て」とか「(新しいポストに)任命、配属」、surgeryが「外科手術」という意味です。直訳すると「性別再適合手術」になるのかな? これじゃ、硬いので意訳すると「外科的手術によって、(新しい)性別を再割り当てる」という感じでしょうか。何か、日本語よりも優しく暖かい感じがしました。「神様が間違って、割り振ってしまった性別を、人間の医学によって、正しく割り振り治しましょう」という意味合いは、性同一障害に悩んでいる当事者にとっては、英語の意味のほうがシックリくるのかなぁと思ってしまいました。 また、生物学的性別(sex)の変換ではなく、社会的な性適合のための手術なのだから、GRS(gender reassignment surgery)という言葉を使う人もいるそうです。みなさんは、どんな呼び方が(呼ばれ方が)マッチするのでしょうか? SRSの現状としては、毎年100名近い人がSRSを受けているといわれていますが、その大多数は、フィリピンやタイなどの東南アジアや国内の整形外科、クリニック系(もちろん闇手術である)で手術を受けているというのが実情のようです。1998年10月16日に『埼玉医科大』に日本で初めて「正規手続きを踏んだ」女性から男性への性転換手術が行われました。翌年には、男性患者と女性患者ひとりずつが性転換手術を受けましたが、まだまだその数は少なく、道も険しいというのが当時の状況でした。さらに、SRSは人知れず行なわれ、情報公開されにくいという特性があるため、その情報や経過、金額、メリットデメリット、術後の状態など、本音の知りたいことが伝わりにくい状況でした。そこで、少しでもお役に立てばということで、これからSRSにまつわるトピックスや手術手順などを調べて、ご紹介して行きたいと思います。(2014年6月現在、国内でもSRSは可能です。) SRSの歴史
性転換というと、男性から女性へというMTF(Male to Female)のほうが知られている例が多いですが。。。実際に、歴史を紐解いてみると―――――― 古代3世紀のローマ皇帝が医師に命じて人工的な膣を作る手術を行わせたという説に始まり、ドイツの風景画家のリリー・エルベが1930年3月5日、オランダで男性性器を除去する手術を受け、次の手術で26歳の女性の卵巣の移植を受けました。1950年にはクリスティーン・ジョーゲンセンというアメリカ軍の軍曹が、デンマークに行き、4ヶ月のホルモン治療ののち、1952年暮れまでに男性性器の除去と外見的女性化の手術を受けました。 日本で有名な性転換といえば、カルーセル麻紀さんですね。国内では性転換手術は難しいということから、海外での手術の道を探り、1973年モロッコでGeorge Burou博士の手術を受けました。ちなみに、このBurou博士は、現在男性から女性の性転換手術の主流となっている、ペニス反転法の考案した人だということです。ただし、初期の頃は陰茎皮膚ではなく陰嚢を反転して膣にしていたようです。その後、昼のテレビ番組がリードする形でニューハーフが認知されるようになって来ました。 というように、歴史的に見てトピックスとなっているのは、MTFのケースが多いようです。やはり有名人の例が、手術について世間的に知らしめているようです。 「ポールとボールを取って、ホールを作りゃいいのよ。ねっ、簡単でしょ。あたしは、まだ竿ありヨ」と、オネェ言葉でしゃべるテレビタレントさんたちの影響で、男性から女性への性転換手術の過程はなんとなく理解されています。しかし、「女性から男性へ」というFTMのSRS希望者にとっては、まだまだ情報が公開されているとは言えず、肉声や生の声が届きにくい状態です。 次回は、いよいよ、どういう過程で手術が行われるのか調べて書きたいと思います。 このコンテンツは過去のスタッフコラムを再編集したものです。 この記事への感想や情報、体験談をお送りください。 |