GID勉強会報告レポート
2005年12月25日、東京・渋谷。
アジアンドラッグ初の試みとなる『GID勉強会』を開催しました。
クリスマスにもかかわらず寒い中たくさんの方にご参加いただきました。
勉強会と言いますとなんとなくお堅いイメージがありますし、スタッフ側もこういったイベントは初めてだったので、最初はぎこちない雰囲気でしたが、机の移動などを手伝っていただき、だんだんと和やかな雰囲気になったところで、勉強会が始まりました。
まずハヤトさんの自己紹介から始まり、生い立ちやこれまでの治療の経過など語っていただきました。続いて事前に皆さんからご回答いただいたアンケートから議題をピックアップし、これについてディスカッションを行いました。
≪今回の議題≫
いつかはホルモン治療や乳房切除と考えているが、やっぱり自分の体にメスを入れるのは怖い。
怖いと思う自分はやっぱり「女性?」
この疑問について感じたこと、思ったこと、考えたことなどを順に発表していただきました。
ひと段落したところで、新作ナベシャツ『flat-One』の試着や未だ未公開のパスグッツを試して頂くモニター会も行いました。反応も様々で、普段なかなか聞くことの出来ないご意見・ご感想を頂く事が出来てとても参考になりました!
休憩を挟んで、参加者の方から『これについて聞きたい!』という質問や『今これで悩んでいるけど、どうしたらいい?』といった相談をみんなで話し合える時間を設けました。治療に関する質問(ホルモン注射での健康被害など)に関するご質問が多かったのですが、実際のデータ(ハヤトさんのホルモン摂取前・摂取後の血液検査の結果)などを元にハヤトさんが話していただきました。こういうリアルなものを実際に目にできる機会はあまりありません。インターネット上には治療に関して様々な情報やウワサがありますが、『百聞は一見に如かず』とはまさにこのことだと感じました。
今回ご参加された方の年齢層も幅広く、上は40代、下は10代。
GID当事者だけでなく、そのパートナーさん、GID治療の道を既に通ってきた方もおられ、『GID』という共通点を持った方々がそれぞれの悩みや質問をぶつけ、それに皆で親身になって考え、色々な年代の方からの意見を聞き、それぞれが今までとは違う考えや発見を見つけることができたのではないでしょうか?
今回ご参加された方には、約40ページになるハヤトさんお手製の『GID理解マニュアル』をお土産としてお配りしました。
約4時間にわたる会合となりましたが、時間が足りないくらい話が盛り上がり、インターネットにはない有意義な時間を共有することができました。一口にGIDと言っても色々な人がいて、皆違うという事、違って良いんだ!違って当たり前だ!男女という枠組みが大切なのではなく、自分らしくある事が大切だという事を肌で感じる事が出来ました。休憩中も参加者同士で話したり、連絡先を教え合うなど、とても和気藹々とした雰囲気でした!
ご参加された方々からご感想をいただきました!!
・参加の申込みするまでは迷っていましたが、行って良かったです。
基本的にネットで話をするのが苦手なので…
参加して
「治療が全てでは無い」という事、
また「治療にはちゃんと知識を持つ事の大事さ」とを改めて感じました。
何より色々な方に逢えたのが一番です。
十人十色て感じでした。
(Aさん)
・
色んな方の経験が聞けて、状況は違えど皆各々大変な苦労をしているのだと改めて実感しました。
また、勉強会の後で数人の方と交流するコトも出来て、実り多い1日でした。
ただ、「勉強会」という名目なので仕方ないのかもしれませんが、少し雰囲気
が硬かったように感じます。
議論中若しくはどなたかの発言の間は勿論静かにすべきだと思いますが、議論の合間
や休憩の時間などは
もっと和気藹々としていた方が良かったのではないでしょうか。
一部の方は隣同士で楽しくお話ししてらして羨ましかったのですが、
私を含め所々で
独りの方がいらっしゃいました。
か声もかけづらく黙り込んでしがいがちですから…。
勉強会は定期的に続けていって頂きたいと思います。
とても楽しかったので、日時の都合が合えば毎回でも参加したいです^^
どうもありがとうございました☆また宜しくお願い致します。
(Hさん)
・クリスマスの勉強会に参加させていただきました。
スタッフの皆様、ハヤトさん、いろいろありがとうございました。
自分は年いったFTMですが、まだ第一段階なので、諸先輩方の情報は本当にありがたく、
そういった場を提供してくださったことに心から感謝申し上げます。 人数も多すぎず少なすぎずちょうど話しやすい雰囲気で良かったです。
別の会でお顔会わせたことのある方と、またお話しできたりしたのも楽しかったです。
(Kさん)
・ハヤトさんの補佐役のつもりで参加したのですが 結果的には参加者の皆様に力をもらったように思えます。
その後の僕はといえば今の現状に満足することなく、 転職活動に精を出してみたりと前向きです。
もうすぐ戸籍は変更となりますがこれからも頑張っていきたい人のサポーターでいたいと思っています。
(Iさん)
今回ご協力いただいたハヤトさんより
今回
来てくださった方々は、ご自分を一生懸命に考えておられる方たちで、
私の拙い話など聞かなくても良いような方々ばかりだったと思います。
ですが、「あの方は何も言わなかった気がする、この方もずっと下を向いて黙っていたなぁ」と言う方が、今振り返ってみると、何人も思い出され、参加者の方に発言していただくきっかけをもっと提供すべきだったと思っています。
体の治療の勉強会はあります。
多様性の社会運動論の勉強会もあるんです。それらをひっくるめて、どんな方が来られても、みんなで一緒に喋り、分かち合う、と言う会は、
意外に少ない。
『毎日インターネットを検索して、耳寄り情報を見つけては勝手にやろうと考える事はとても危険なこと』をこの勉強会を通してお伝えしたかったのです。
初めての会として大変有意義だったと思います。当事者同士・治療したいけれどまだの人・治療したいがGIDかどうかもまだわからない人・またそのパートナー、『GID』を取り巻く環境にある方々が
一緒にいろいろ話を出来た事は、一つの大きな一歩であろうと感謝しています。
みなさま、お疲れ様でした。
GIDの治療やなにか知りたい、聞きたいことがある時、インターネットを利用する人がほとんどだと思います。
僕自身もその一人であり、そういった情報を取り扱うHPを見たり、掲示板に書き込みをしたりして情報を得てきました。女性として扱われることが嫌で、『早く男性化したい』と焦りフライングしようかと考えましたが、まず自分がどう生きていきたいのかをゆっくり時間をかけて考え、自分とも周りとも向き合う。その中で自分らしくいられるために本当に必要なものを見つけることが一番大切だと感じました。
インターネットには情報がたくさんあります。検索サイトで『GID』と検索をかければ、それに関する情報がぱぱっと出てきます。ですが、GIDの治療には命に関わる事が含まれています。検索をかけて出てきたものを鵜呑みにし、勝手にやってしまった。それで自分になにかあった時『インターネットでこう言ってた』と言っても、誰のせいにもできない。
命に関わる危険なものだからこそ、慎重でなくてはならないと思いました。
今回の勉強会を通して、そういったことを参加された方々に感じていただけたのではないかと思います。またこういった勉強会を開こうと思っています。自分のあり方について悩んでいる方、これから治療を始めようと思っている方、すでに治療を始めている方。ご興味がありましたら、次回はぜひご参加ください!!
アジアンドラッグスタッフ
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